Wake On LANのセットアップ

Wake On LAN(WOL)は電源の入っていないPCをネットワーク経由でスイッチオンする機能で、多くのハードウェアが対応しています。
WOLクライアントソフトウェアから有線LANアダプタにマジックパケットを送るとPCが起動します。

WOLのセットアップ方法は有線LANアダプタしだいですが、ドライバなどの設定により無効化されている場合があります。
動作に影響する設定は、UEFI/BIOS画面とドライバ設定の2つあります。UEFIについてはOS起動前の設定ツールで有効になっていることを確認します。

ドライバ設定については、Linuxの場合、 archlinuxのガイドが参考になります。
ethtoolで現在の設定を確認できます。

$ sudo ethtool <Device name>

	Wake-on: g

有線LANのデバイス名はip addressのリストから探せます。
表示項目のWake-on: gがWOL設定で、gはマジックパケットを受けつけるモードになっています。Wake-on: dの場合は、disabledであり動作しません。

systemdの設定を追加します。次の内容で、/etc/systemd/network/50-wired.linkをおくと起動時にWake-on: gにセットされます。

[Match]
MACAddress=<MAC address>

[Link]
WakeOnLan=magic

MACアドレスはip addressのリストから探せます。
MACアドレスはWOLクライアントソフトウェアにも設定する必要があるため、対象機器の文字列を特定しておく必要があります。

Wake-on: gの状態からシャットダウンすると、Wake on LANを受けつける状態で停止します。
また、Windowsとのデュアルブート構成の場合、Windowsも設定を変更するためWOLが無効に切り替わる可能性があります。必要に応じてデバイスマネージャで必要な設定を行ないます。

中馬崇尋
Chuma Takahiro