Windowsの高速スタートアップによる起動障害

IntelのWifiチップは不具合報告が多いのですが、 Windowsの高速スタートアップ設定による障害のケースがあり、実際に遭遇しました。

デュアルブート環境で、Windowsの高速スタートアップ設定が有効になっていると、Linuxブート時の機器検出でエラーになります。
インテルのWifiデバイスの場合には、dmesg | grep iwlwifiでエラーを確認できます。

高速スタートアップは、Windowsのコントロールパネルの電源設定に隠れて配置されています。

基本的にLinuxがWindowsから影響を受けることはないのですが、高速スタートアップはデバイスを完全に終了しない状態で保持しているため例外的に悪影響を受けているようです。
このケースでは、ファームウェアの変更では改善しません。

起動時の初期化時点でエラーになっている場合、確認すべきでしょう。Linux上のトラブルをLinux設定で解決できないケースであるため、分かりにくい挙動になります。
しばらく電源を外して放電することでも、一時的な切り分けには有効でしょう。

中馬崇尋
Chuma Takahiro