MELPAから配布されている todotxtを導入することで、emacsに Todo.txtフォーマットの編集機能を追加できます。
Spacemacsの場合は.spacemacs
に追加パッケージ名を指定して再起動するだけでインストールできます。
dotspacemacs-additional-packages
'(
todotxt
)
todoを記録するファイルは、todotxt-file
変数で指定します。M-x todotxt
(SPC SPC todotxt
)で起動すると、このファイルを使います。
また、todotxt.elは編集モードで独自のコマンドを受けつける挙動であるため、todotxt-mode起動時の
evil-stateをemacs
やhybrid
に設定しておいた方が使いやすいでしょう。
(defun dotspacemacs/user-config ()
(setq todotxt-file "/path/to/todo.txt")
(evil-set-initial-state 'todotxt-mode 'hybrid)
)
todotxt-modeの使い方
タスクは各行で表し、a
コマンドで追加します。タグ(t
)や優先度(r
)は登録済みの行に追加する2ステップ+αの編集方式になっています。
完了はc
コマンドでトグルします。
完了タスクはA
コマンドで、done.txt
に自動で書き写されてtodo.txt
から消えます。
その他のコマンドは?
で確認でき、q
でバッファをクローズします。
マイクロタスク管理に適している
todo.txtのフォーマットの特性上、一行に収まる簡潔なタスクを管理する用途に向いています。
タグや優先度によるフィルタやソートは可能ですが、階層的な依存関係のあるプロジェクト管理は直接サポートしていません。
emacsにはorgがありますが、emacs以外にorgを完備するアプリが少ない点がややネックです。
複数の異なる環境でマイクロタスクのみ管理したい場合に、todo.txtは便利なフォーマットと言えます。
MarkDownはToDo機能が貧弱であるため、todo.txtと組み合わせるとorgにやや近い用途をカバーします。
MarkDownとtodo.txtは、Androidの
Markorがサポートしており、出先で確認する環境も作れます。
Chuma Takahiro