AURビルド

Arch Linuxの非標準パッケージは、AURで配布されており、各自ビルドのうえインストールできます。
スナップショットのパッケージをダウンロードして、makepkg -sでビルドできます。

$ curl -OL https://aur.archlinux.org/cgit/aur.git/snapshot/libgccjit.tar.gz
$ tar xzf libgccjit.tar.gz
$ cd libgccjit
$ makepkg -s
$ pacman -U libgccjit-11.1.0-1-x86_64.pkg.tar.zst

ユーザーセットアップ

AURのビルドには「sudo可能な一般ユーザー」が必要です。
コンテナ環境など、ユーザーが存在していない場合には、一般的なLinuxの管理手順に沿ってユーザー追加します。

# useradd someone
# mkdir /home/someone
# chown someone:someone /home/someone
# passwd someone

sudoの権限は、/etc/sudoersを編集します。root用の定義がすでに存在しているため、コピーして追加します。
ファイルガreadonlyのため、viでは保存に:w!が必要でしょう。

root ALL=(ALL) ALL
someone ALL=(ALL) ALL

作成したユーザーで作業するには、su - someoneで切り替えられます。
makepkg -sを実行するとすぐにsudoするためパスワードを入力します。

中馬崇尋
Chuma Takahiro

関連記事

UbuntuのIPv6ホストIP固定

Ubuntuのネットワーク設定ツールはNetplanです。IPv6はデフォルト設定では自動的にアドレ……

特定NICのデフォルトrouteを指定しない設定

Linux機器に複数のNICを装備する場合に、特定のNICはLANのみに接続したいケースがあります。……

シェルスクリプトでクオートを除去

シェルスクリプトはコマンド類を組み合わせて処理フローを記述できます。 スクリプトに記述したフローはba……

Wake On LANのセットアップ

Wake On LAN(WOL)は電源の入っていないPCをネットワーク経由でスイッチオンする機能で、多くのハード……

UbuntuでZRAMを導入

Linuxの比較的ポピュラーなRAM圧縮実装に、kernel標準機能のzramがあります。zramに……