自社クラウド開発環境にLinuxリモートデスクトップを追加

ユニコーンリサーチ株式会社(代表取締役 中馬崇尋)は、クラウドベースの自社ソフトウェア開発インフラを拡張し、デスクトップPCで動作するLinuxを利用可能にしました。

高いセキュリティ水準を維持したまま、AndroidアプリなどGUIを要求する開発にも対応します。

技術方式の概要

クライアントサイドの開発にはGUIを要求するツールが多く、この用途には高機能なノートPCが広く普及しています。
一方ノートPCには、セキュリティ水準の確保に関する難点や、液晶・キーボード・バッテリーなど周辺機器の消耗に伴う劣化という課題があります。

また、従来から運用しているクラウドサービスについても、すでにrustコードのコンパイルなどにマシンパワー不足が顕在化していました。GPUの費用対効果にも難があります。
サーバーサイド開発にも高性能ワークステーションが適していると言えます。

今回の構成では、デスクトップPCのリモートデスクトップ化によりこれらの課題解決を図っています。

実装方式

従来のソフトウェア開発との互換性とセキュリティを考慮し、以下のような技術の組み合わせで実現しました。

  • リモートデスクトップ接続の利用開始時にクラウド経由の独自認証を追加。機器のライフサイクルと独立したrevokeによる資産保護を実現
  • リモート電源制御の検証によるオンデマンド利用。フォールバックアクセス手段の多重化
  • クライアントOS向けkubernetes採用によるクラウドソフトウェア開発の共通化

これらの組み合わせにより、スマートデバイスからデスクトップLinuxのフル機能を利用可能としました。
個別の技術については、検証ノウハウを当社メディアにて解説しています。

今後の課題

開発環境については引き続き検証を継続し、さらに高度なインフラへと進化させていきます。

これまでの蓄積により、クラウドネイティブ、コンテナネイティブはおおむね達成しています。今後、デプロイメントの自動化を強化することで、機器ライフサイクルの影響を受けないビジネス継続が可能になるでしょう。

また、ゼロトラストネットワークの浸透も継続実装により進め、実用上のスケーラビリティ向上を目指します。

ユニコーンリサーチ株式会社について

TI(Technology based Intelligence)産業の立ち上げを目的とする企業です。 印刷技術から本の文化が生まれたように、広く普及したITに立脚して知的なソフトウェアを開発します。 ユーザーが気づいていなかった「もうひとつの視点」を提供することで社会の進化に貢献します。

ユニコーンリサーチ株式会社

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