オープンソースERP「LucaSuite」により税務会計・申告を完了

ユニコーンリサーチ株式会社(代表取締役 中馬崇尋)は、オープンソースERP「LucaSuite」の導入により、法人税・消費税・地方税の確定申告を完了しました。
これにより基礎的なプロセスの有効性を確認できたため、導入2期目となる今後は自動化の範囲を拡大していきます。

LucaSuiteについて

LucaSuiteは当社代表の中馬が開発し、GNU General Public License v3.0で提供しているフリーソフトウェアです。また、各リリースバージョンはパッケージ化され、RubyGemsとしても配布しています。

ユニコーンリサーチは初期ユーザーとして導入検証し、ERP機能実装によるバックオフィス自動化を進めています。

Luca::Jpについて

Luca::Jpは、LucaSuiteの会計データをもとに、税務申告用のXMLファイルを生成する拡張機能です。LucaSuiteは英語圏を主眼に国際化されていますが、Luca::JpはRuby言語の機能を生かして大半のコードが日本語で記述されています。

現時点では、eTax・eLtaxと一定の互換性があります。コモディティの会計ソフトやSaaSでは、eTax・eLtaxをサポートしたものは存在せず、ユーザー視点で使いにくいポイントとなっていました。

代表コメント

「LucaSuiteの主眼は、後世に基礎を残すことです。最初の一歩は多大なパワーを必要としますが、道を拓くには労をとるより他はない。そのため、ユーザーの自由が強く保証されるGPLライセンスを選択しています。
これまで起業家の義務として、保有する企業の決算・申告を手作業で累計15期行ってきており、相当大きな事務負担となっていました。 企業の成長フェーズが進めば、いずれは経理事務の大半は自社内に戻ってくることも理解していたので、初期段階からERPを整備しておくべきだと考えたのが開発の契機です。

一方で、ERPが競争優位性をもたらす余地もないため、オープンソースとして人類の共有資産であるべきだろう、と考えています。
20世紀はパテントなどの経済権主導の時代でしたが、経済権はオープンイノベーションを阻害する副作用も持っており、近年、停滞分野をオープンソース・ソフトウェアがブレークスルーしてきています。

LucaSuiteを利用する法人の視点では、省力化と再現性のメリットを強力に得られるため、引き続き必要な機能実装を継続していきます」

ユニコーンリサーチ株式会社について

TI(Technology based Intelligence)産業の立ち上げを目的とする企業です。 印刷技術から本の文化が生まれたように、広く普及したITに立脚して知的なソフトウェアを開発します。 ユーザーが気づいていなかった「もうひとつの視点」を提供することで社会の進化に貢献します。

ユニコーンリサーチ株式会社

http://unicorn.limited/jp/

〒150-8512

渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー15階

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