kubernetesリソースの省略形とkubectl補完

kubectl get podなど、kubectlコマンドの操作対象に指定するリソースには省略形があります。pod の場合は po です。

リソース名は長いものが多く、省略形を覚えておくとオペレーションが簡潔になります。
リソースの対照表は、以下のコマンドで表示できます。

$ kubectl api-resources

よく使われるリソース例は以下の通りです。

リソース 省略形
deployments deploy
statefulsets sts
daemonsets ds
pods po
services svc
endpoints ep
namespaces ns
configmaps cm

kubectlのタブ補完

シェルの補完機能を利用して、kubectlのサブコマンドやリソースをTabキーで補完できます。
bashの場合は、bash-completionをapt-getなどでインストールしておきます。

.bashrcに以下のような設定を記述しておくことで、kubectl向けのタブ補完が有効になります。

source <(kubectl completion bash)

Mac向けやzshなどの設定は、公式ガイドの Tools Includedに解説があります。

サブコマンドに限らず、podなどのリソースもフラグメント付きで補完されるため、リソースを調べる手間を軽減できます。
なお、検索対象は現在のコンテキストの範囲であるため、複数のネームスペースがある構成などでは、あらかじめ切り替えておく必要があります。

中馬崇尋
Chuma Takahiro