jenkins.elをインストールすると、emacs上でJenkinsビルドを実行可能になります。
ジョブのリストがあり、ビルド実行・確認についてはemacs上で手早く実行できるクライアントです。JenkinsCLIやチャットボットよりも打鍵が少なくインタラクティブに操作できます。
ジョブの設定や新規作成はサポートしておらず、JenkinsのWebコンソールと併用します。
インストール
MELPAから配布されているため、一般的なemacsパッケージと同様、M-x package-install RET jenkins
でインストールできます。
spacemacsの場合は、.spacemacs
などのdotspacemacs-additional-packages
にjenkinsを追加して再起動すると入ります。
使い方
起動はM-x jenkins
です。初回起動時に、URL・ユーザーID・APIトークンを設定します。または、公式説明のようにsetq
でconfigに指定しておく方法もあります。
APIトークンはJenkinsの各ユーザーの設定画面(「認証情報」ではない)で発行できます。
適切に起動すると、ジョブの一覧が表示されます。
Jenkinsのジョブは数が多くなりがちですが、emacsの一般的な機能でバッファ内検索が可能です。Job名を適切に構造化することで、インタラクティブに探し出せるでしょう。
カーソルのあるジョブでEnterを押すと詳細表示されます。ヘルプも表示されていますが、b
でビルドを実行可能です。また$
で各ビルドのコンソールログを参照できます。前画面に戻るにはq
です。
再描画は自動ではないので、ビルド実行後のフィードバックがありませんが、表示を切り替えていくと最新の情報が表示されます。
制限
Parameterized Jobのビルドには対応していません。UI上ではリクエストしたような表示になりますが、何も起きずに終了します。
もともとJenkinsのAPIがParameterized Jobの情報を返していないため、対応が難しいと考えられます。
Chuma Takahiro